ラルチザンパフュームのクルールヴァニーユを購入しましたそういう話です。
買ってから3週間ちょっと経ったのですが、めちゃくちゃぞっこんで離れられません。
もはや中毒。
この香りに出会ったのは去年末ぐらい。
ラトリエデパルファムで「バニラ系のおすすめを教えてください」と店員さんに頼んだ時に出してもらいました。たぶん去年の秋ぐらい?に限定で日本でも発売したらしく、まだ冬の時点でも店頭には残ってました。だけど限定商品なので、もう今年に入ってからは店頭には並んでなくて、オンライン限定でなくなり次第終了っていうタイプらしいです。
なのでクルールバニーユを試したのはその時1回だけでした。
それでも私はこの香りが忘れられなくて、ムエットに残るラストノートを何度も何度も試してって思い出して欲しいなあ…という気持ちになっていました。恋い焦がれるみたいに。
香りは、潮風とバニラが甘いだけじゃなくて、落ち着きがある香り。
「島の恵みがもたらすセンシュアルな香りが貿易風に乗って広がっていきます。」という説明文にもあるような、風を感じて海辺の旅行に行くようなイメージです。
「海パーティーしよう遊ぼうぜ!」っていう感じの派手派手な海のイメージじゃなくて、ちょっとオフシーズンで、あまり人気がない海でどこか切なさを思い出すような…そんな情景が私には浮かびました。
そんな経験ないのに何でそういう景色が思い浮かべるんでしょうね笑 そもそも私はそんなに海に行った回数が多いわけじゃないのに。
簡単に言ってしまえば「おしゃれなバニラの香水」なんですけど、そこにはすごく深みがあって、ストーリーと情景がすぐ浮かぶ。他には代えがたい香りでした。
今日も買ったばかりのクルールバニーユつけておうち時間楽しんでるよ🥰
— べにこんぐ💄 (@Benikong__C) 2021年7月24日
家の中にいるのに、夏を旅してる気分になれるバニラ! pic.twitter.com/FwrnB6z5EO
「夏を旅する」という風にTwitterでは書いたんですけど、これは冬でもいいのかもしれない。でも思い浮かべる情景は静かな海ということは変わらないんんです。決して荒波はそこには無い。穏やかなの。
海の水に自分が入るんじゃなくて、ちょっと離れたところから海を見たりとか、浜辺から波を見たりとかそういうイメージだから、涼しい〜〜!感じではないんですよね。
バニラがもちろんメインで入ってるから、軽いともちょっと言えないし。でも暖かすぎないバニラだなと感じるのは、他の香料のバランスから成り立ってるんでしょうね。
まさにこの動画の通りのイメージです。
公式の説明ではオリエンタル(オリエンタルフローラル)になってるんですけど、私はフローラルさは直接感じなかったです。
オリエンタルの中に含まれるのかもですが、グルマンに分類していいんじゃないかなっていうぐらいの甘さはしっかりあります。
そしてトップノートに入ってるような、ベルガモットであったりフリージアだったりは私は感じませんでした。最初からバニラとかベンゾインとか温かみがあるようなものが鼻に残ります。だから「爽やかなベルガモットが香ります」って言われても、え?どこに???ってぐらい、私はベルガモットがつかめなかったかな。
甘いけど重くない。その「重くない」のところにもしかしたら、ベルガモットであったりお花系の香りが作用してるのかもしれないんですけど、 THEフローラル!!!!って感じではないので、フローラルが苦手な私でも十分楽しめました。
香りの持続時間は少し短め。
私が持ってる他の香水はオードパルファムやオードトワレだったりボディミストだったり色々なんですけど、正直名前がどんなであっても大体24時間ぐらいは残ってることが多いです。お風呂に入って体を洗い流す時に、最後にふわっと香って消えるっていう感じですね。そこまで残ってます。
だけどこのクルールバニーユはしっかり香りが立つのは6時間前後。クンクン鼻をつけた場所に近づけて香るのも18時間が限界かも。
私の手持ち香水が異常なほどに持つだけかもしれないので、これが普通なのかもしれない。
最初から香りは結構柔らかめで、全く鼻を刺すような強さはなく、言い方を変えると押しが弱めなのでどんどん時間が経てば経つほど香りは尻すぼみになって弱くなっていきますなので。なのでしっかり香りを立たせるのであれば何プッシュかするのがおすすめですかね。重くない香りなのでそれでも有りかと思います。
勿論、香水と私の肌の香りの相性っていうのもあるから、全員が全員同じようには感じないとは思うんですが、ここまであまり香りが立たないものは珍しいかなって感じました。
香りは一貫して同じ香りです。トップからラストに変わって行く感じではなかったです。
私は香水に限らず、購入する前に何度も何度も試して「本当に自分が好きなのか」「このだけの金額を出す価値があるのか」を吟味してから買うタイプなので、一回しか直接は試したことないのに買うってのは中々レアなんです。
その時の印象は良かったけど、もしかしたらその印象は上書きされて別のものにすり替わってる可能性もあるし、自分の記憶も頼りにならないし…笑
本当にその1回限りの印象で、勝手に買いたい物リストに入れて良かったんだろうかってすごくそこで悩みました。
限定のこれじゃなくても、正直ジェネリック的な似たような香りで探してみようともしました。大体どのブランドのどの香水でも、「これとこれは似てる」とか「違うけど、この部分が似てます」とかってあるじゃないですか。マニアの方からしたら失礼な話かもしれないけど。
それで色々な系統で探したんです。だけど無い。どこにもこれは無い。
そもそもソルティの香り自体は私は得意じゃないし、海っぽさを連想させるのはもっと得意じゃない。アクアとかそういう系統スッキリしてていいんですけど、私すっきり得意じゃないので…。
で、なおかつそこにバニラって言うとまた相性は難しいのかなかなかないんですよね。
だからこの「潮風とバニラ」を体現している、ジェネリックは他に見つかりませんでした。もしかしたら海外行ったらあるのかもしれないんですけど、少なくとも日本で私が行ける範囲の店探した時にはなかったです。
ジェネリックを探してたなんて、すごく失礼な話かもしれないんですけど、でも知らずにこれが一番だと思って買ってしまうよりは、たくさん知ってやっぱりこれは一番だ!!!と思って買った方がいいな〜〜と思うので、吟味して吟味して。
これをやってたので、クルールバニーユに最初に出会った時から半年以上かかってから購入しました。
それと、香水を買う時は何かとかこつけて買いたがる傾向が私はあって、今回は夏のボーナスが入った時に買いました。
まあこの半年間、お仕事でも私生活でもお疲れ様っていう意味もあったしね。これを夏に買うことによって、旅行には行けないけど旅行に行ったような気分になる香りにもなれるし。
クルールバニーユをオンラインでポチって、家に届いた時、ちょうど私はワクチン二回目接種の次の日で副反応をに耐えながら家でずっと横になってこもってた時だったんです。
2回目接種についても書いてます↓
オリンピックの開会式の前日っていうことですね。4連休中どこにも行けない、自分の体もそんな状態じゃない、世間の状況的に外に出たいと思わない。
だけどこの香りを纏えば、私はどこにだって行ける。
そんな気持ちになりました。本当にこのタイミングで買うのは正解だったかもね。
前にトムフォードのロストチェリーを買ったときも、内容は違えどそんなようなことを書いてます。
ラトリエデパルファムのオンラインを初めて今回利用したわけなんですが、ラトリエデパルファムはサンプルがいつでも2個付いてくるみたいです。
それに加えて、たまたまこの期間中ラルチザンパフュームの製品をを買ったら新作のラルチザンのサンプルももらえたみたいなので、私はサンプル合計で三つゲットできました。
サンプルも6個ぐらいの中から2つ選べるっていうものなんですけど、正直好きな香りはない…というかそもそも私の香水の好みの範囲めちゃくちゃ狭いので、もうそこに関してはしょうがないんですけど…。
その中でもこれ気になるかも…?というのを選びましたよ。またサンプルに対しての感想はまとめて書きます!
とにかく大満足で、甘々好きな私でも、また違った変化球のバニラを楽しめて嬉しい。「夏のバニラ」と評するにぴったりな香りです。
「どこにも行けないけど、どこにだって香りは私を連れてってくれる。」そうやってクルールバニーユを愛でながら、自分自身楽しんで行こうと思います。
それではまた。